デイリーワイン

東京に桜前線が到達するころ、毎年ここデュッセルドルフではPROWEIN 2018が開催されます。今年も一通りというかフランスとイタリアそしてちょっとだけスペイン・ポルトガルといった感じでブースを廻ってきました。試飲も喜びの一つですが作り手の方々との触れ合いも何とも言えない喜びです。イタリア人のイメージ通りの陽気にしゃべる醸造家や、フランス人だけれども意外に口数は少ないがワインを愛する真面目なワイナリーの作り手など様々なワイン関係者との会話はワインをより美味しく味あわせてくれます。

ワイン試飲だけではなくProWein会場内にて数々行われているセミナーなどにも参加。素晴らしいプレゼンテーションおよび専門的な説明を享受できましたが、私たちにはやはりうんちく臭く聞こえてしまい、自分の気に入ったワインを自分の足で見つける方が合っているようでした。。。

デイリーワイン

さて、本題のデイリーワインについてですが、ワインにひかれ始めたころはまずはメジャーなもの(例えばボルドーの5大シャトー、ブルゴーニューの有名シャトー、ローヌのChâteauneuf-du-Papeなど)に興味が行きがちでしたが、最近は5~10Euro程度で買えるようなワインに限って目が向いてしまいます。毎日ワインを気軽に楽しむことが大切に感じるようになったためですが、とはいえこの価格帯でも日本では高級ワイン帯にも入りますし、ヨーロッパではうまく探すと本当に素晴らしいバリューのあるワインに出会えることができます。

Côtes de Gascogne

今回出会ったワインはフランス南西部のガスコーニュという地域。フレンチバスクに近くピレネーとボルドーエリアに挟まれた小都市の点在する地域。ピレネーの玄関口Pauのお城などが有名かもしれません。

このエリアでは白ワインにおいて葡萄の種類はColombardというブドウ種で作られたワインが多く(Sauvignon Blancも有名)、手ごろな価格帯のワインが多く、口に運ぶ前はフルーティーな香りが楽しめ、ドライなテイストではじまり嫌味のない酸味が楽しめる白ワインです。ロワールの白(Sauvignon Blanc)と似ていますがフルーティーな酸味はそのままで酸味を若干丸くした感じといったところでしょうか。

弊スタジオすぐのワインショップ(Jacques’ Wein-Depot Düsseldorf-Oberkassel)にてこのワイン(下の写真参照)を購入できます。

Mont-de-Marsanという街

このガスコーニュの真ん中あたりにMont-de-Marsanという小さな街があります。20年前たまたま1泊したシャトーホテルグループにも属するVilla Mirasolというホテルでのディナー時に飲んだ白ワインが美味しかったことを思い出しました。

ちなみにそのホテルの裏は運河を眺めることができるテラスも付いていて、ホテル内のレストランの料理の味は今でも忘れられないほどです。

もしかするとその味をワインが一層引き立てていたのかもしれません。